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アパレル業界は成長産業?

今の時代アパレル業界は衰退しているように感じている日本人は多くいると思います。

 

その背景には、百貨店も衰退し、セレクトショップも苦戦を強いられています。

これは国内のみの市場の狭い視点でしか物事を見ていないためです。

 

しかし、グローバルのアパレル市場では、2012年から2022年前で約5%の年平均の成長率です。言い換えれば、約5年間で28%成長するということです。

(コロナの影響で成長率は若干鈍化すると思います)

2015年に143兆円だった市場は、2020年までに195兆円まで拡大します。

 

この数値を見ると、ZARAを率いるインディティクスが3兆2千億円、実はアパレル市場の2%しかシェアを持っていなくて世界1位です。

ナイキはスポーツ市場で17%のシェアがあります。

この業界は異常なくらい分散されていることがわかります。

また、この成長の背景は、新興国の富裕層の拡大です。特にアフリカ・アジア・南米です。

グローバル企業のみが恩恵を受ける構図になりつつあります。アパレル市場の約40%をアメリカと中国で世界のシェアをしめています。すごい巨大なマーケットですね。

中流階級の爆発が進めば、確実にアパレル業界は成長産業になっていきます。

更にSNSでの検索数の1位はファッションです。

これを考えると海外市場を視野に入れ、ITを導入していかなければ成長が非常は難しいと思います。

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ここ最近コロナの影響も多少あると思いますが、アパレルや衣料品小売の経営破綻が世界同時に発生しています。レナウン民事再生、JCペニーの破綻、英国のローラアシュレイの破綻、キャスキットドソンも同様です。

また、米国GAPも、8万人の従業員の一時解雇です。

もちろんコロナの影響もあると思いますが、この背景には出店競争が店舗と在庫過剰を招き体力消耗し、EC対応も遅れた結果だと思います。

おそらくですが、レナウンは百貨店との運命共同体として進んでいったことが大きな要因だと思います。また、オンワードも2年間で1400店舗の閉鎖や三陽商会バーバリーを失ってから全く立て直せない状況です。

残す価値がない企業が淘汰される時代が、すぐそこに来ているのだと思います。

 

僕が就職活動している時の説明会で、三陽商会の方は、「我々はバーバリーと硬い絆で結ばれている」と話をされたことを覚えています。僕はバーバリーブランディングにとっては、ブラックレーベルなどは、邪魔になるではないかと学生ながら思っていたことを今も思い出します。ブランド名がなくなった今でもバーバリーチェックを使うために、ライセンス料を払っています。かなり可笑しいですよね。

完全に依存症から抜けだせません。

僕が大学生の時、吉井さんがやって先鋭的だったラブレスも閉店です。

あと、在庫の問題は、各社在庫過多を生んでいます。この大きな要因は、ファストファッションによるミニマムロット数が上がったことです。

売れないけど発注する、これを長い間繰り返ししてきた結果だと思います。

今のアパレルのプロパー消化率は、約45%です。半分がいらない適正な価格ではないということです。(1990年の消化率は95%。ビジネスモデルが変わっていないことを意味します)

今のサスティナブルの流れに置き換えても本当に良くないことです。

「無駄なものをつくりまくり、運びまくり、捨てまくり」悲しくなりますねー。

 

あとは、生産体制に課題です。作った商品を売って減らしていくビジネスモデル自体が今の時代に合っていないのかもしれません。

そのあたりは、ZARAの在庫管理は非常に優秀だと思われます。

しかし、今のファストファッションより先端をいっているブランドが出没してきています。

 

英国で生まれた「デジタル・ファストファッション」です。

「ブーフー」や「エイソス」といったブランドです。今やトップショップは負け組です。「オンライン特化型のファストファッション」です。

 

ブーフーは、過去5年で成長率400%(840億)です。それでは特徴を3つ伝えます。

1)AIを活用した「AI・リピートモデル」。

小ロットに絞り初回発注を行います。月間リリース数は3300型です。この数でもビビります。なぜ、ここまで多いのかというと、この初動を見て追加発注の有無を確定させます。「生産リードタイムは、どうすんだ」と言いたくなりますが、実は生産の7割が英国で短リードタイムで制作できます。もちろん原価は上がるが、値引きして量を作って売るようも効率的だというのです。

また、この初動を分析し、この分析結果をR&D・MDに伝えて商品のヒット率を上げるということをしています。在庫回転率は、ZARAH&M以上です。

この部分は非常に参考になるではないでしょうか。

国内の工場は衰退しています。このような視点を持って実施していくことも重要だと思います。

しかし、このビジネスモデルは、EU圏では通用しますが、グローバル化した時には産地戦略等が非常に難しくなるかもしれません。

H&Mも10年以上前、日本に未進出のときのTシャツやベルトがイタリア製だったことを思い出しました。

 

僕も今自分のブランドをOEMを通さず自分で工場を探していましたが、本当に難しい。なかなか基準に合うものができません。この部分は今後課題になると思います。

 

2)毎日アクセスしたいECサイト

https://www.boohoo.com/

毎日200から300種類の新商品がアップされます。これは、みんな見たくなりますよね。100種類のスタイル別で検索できます。顧客情報を基に表示させる商品配列をパーソナライズしています。顧客の属性によってウェブサイト表示を変えているということです。今の日本のアパレルはECを取り入れる所からすると、非常に格差が生まれています。

 

3)SNSを活用した、マルチチャンネルマーケティング

具体的には、インスタ、フェイスブック、ユーチューブ、ツイッターピンタレストと自社メディアを広告媒体として活用しています。

また、凄いのが自社独自の映画やライフスタイルなど、コアターゲットが興味があるコンテンツの企画や発信を行っています。

北欧暮らしの道具店も、同じような事をやっていますね。僕は、国内において非常に先進的なことをやっている企業だと思います。

https://hokuohkurashi.com/

デジタルネイティブ世代のためのブランドだと思います。

ブーフーは、全く話題になっていませんが日本にも上陸しています。

ここまで書いていてですが、

あまりイケてないので参考になるかは、、、、うーんて感じです。

 

しかし、戦略や背景は凄く参考になると思います。

 

まだまだ、書きたいことがいっぱいありますが、ちょっと長くなったので、また次回にしたいと思います。

 

近隣の商圏内の店を見るのも非常に重要ですが、世界を見て参考にしていくことも今からの時代は非常に重要だと思います。

情報は手の中にあり、調べるか調べないかは自分次第ですね。

まずは、日本のデジタル文化は、世界では非常に遅れているという前提に立って物事をみるべきです。

中国に行ってみると、いかに日本がデジタルで遅れをとっているのかが分かります。

 

ではまたー!!